- 無駄遣いをして後悔することがある
- 支出をコントロールして貯金できるようになりたい
無駄遣いをなくすには、いいお金の使い方ができるようになることが大切です。なぜなら無駄遣いの原因は、お金を使うときのマインドと支出管理にあるからです。
日常の支出をコントロールするためには、使うお金と使わないお金を自分ルールで決めておくことが重要です。
私は「お金を使う&使わない」を自分ルールで決めることで無駄遣いがなくなり、メリハリをつけたお金の使い方ができるようになりました。その結果として、ストレスを感じることなく年間100万円以上の貯金を継続できています。
この記事では、無駄遣いをなくすために身につけるべきマインドと、具体的な支出管理のやり方を5ステップで紹介します。
この記事を読むと、無駄遣いをしないお金の使い方のコツがわかり、限られた予算でも満足度の高い生活をしながらしっかり貯金を続けられるようになります。
なぜ無駄遣いしてしまうのか:原因と対策
無駄遣いをしてしまうのはお金の使い方が原因
無駄遣いをしてしまうのは、いいお金の使い方ができていないからです。
たとえば、買ったあとでお金を使ったことを後悔する、何に使ったかわからないお金があるなど。このような無駄遣いをしてしまう原因は以下の5つです。
- お金を使うことがストレス発散の手段になっている
- その時の気分や衝動でお金を使ってしまう
- モノの価値ではなく価格で判断している
- 他人のおすすめや意見に流されている
- 使っていいお金の予算を決めていない
つまり無駄遣いをしてしまうのは、お金を使うときのマインドと支出管理が原因なのです。
いいお金の使い方ができるマインドと支出管理を身につければ、誰でも無駄遣いをなくすことができます。
無駄遣いをなくす対策:マインドと支出管理を身につける
無駄遣いをなくすには、いいお金の使い方ができるマインドと支出管理の両方を身につけることが重要です。
- 自分の価値観を知る
→ 自分にとって何が大切か自分軸を持つ - できるだけストレスをためない
→ お金をストレス発散の手段にしない - 使うお金と使わないお金を自分ルールで決める
→ いるいらないの判断ができるようになる
無駄遣いをなくすには自分の価値観を知ることが大切です。
なぜなら人によって大切なものや価値観は異なるため、いいお金の使い方の正解は自分の中にしかないからです。
たとえば、どんなことに自分はストレスを感じるか、大切なものは何かを考えてみる。
自分の価値観がはっきりすると、人の意見に流されることなく自分の意思で「これはいる、これはいらない」と判断できるようになります。
無駄遣いを防ぐには、しっかりした自分軸を持つことが重要なのです。
- 固定費を最適化する
→ 不要なものはやめて家計を身軽にする - 変動費をコントロールする
→ 優先順位をつけて生活の満足度を上げる - 年間の特別費を見積もる
→ 計画しておくことで予想外をなくす
支出管理の流れは、まず何にどれくらいお金を使うのか予算を立て、実際に使ったお金をすべて記録し、定期的に振り返ることで改善していきます。
4ステップでできる家計予算の立て方や、年間の特別費を見積もる方法については、以下の記事で紹介しています。
実際に支出管理をやってみると、最初はうまくできずに予算オーバーしてしまったり、無駄遣いに気付いて落ち込んだりすることもあるかもしれません。
でも、大丈夫です。正しい支出管理のやり方を知って続けていけば、誰でも絶対にうまくできるようになります。
スマホなどの通信費やサブスク、保険や家賃のような毎月の固定費を最適化する方法については、別の記事で詳しく解説しています。
今回は日常的にお金を使うことが多い食費や日用品などの変動費について、支出管理のポイントを解説します。
支出管理のポイント:変動費をコントロールする
変動費とは月によって支出が変動するものです。たとえば、食費・日用品・衣服・医療費・交際費など。
日常的にお金を使う機会が多いため、変動費をうまくコントロールすることが重要です。
変動費の支出管理ポイントは以下の3つ。
- ポイント1:予算はざっくりでOK
- ポイント2:メリハリをつける
- ポイント3:予備費も含める
ポイント1:予算はざっくりでOK
食費・日用品・衣服など、それぞれの費目についての予算はざっくりでOKです。それぞれの費目について予算を細かく分けすぎるとストレスになるからです。
たとえば同じお店で食料品と日用品を一緒に買う場合、食費と日用品の予算をきっちり分けて管理するのは大変でしょう。
自分の生活スタイルに合わない支出管理は続けることが難しく、挫折してしまう原因になります。
大切なことは、変動費トータルで予算内ならOKと割り切って、すべての支出を抜け漏れなく記録すること。
予算はざっくりでOKですが、支出はすべて把握することが重要です。「何にお金を使ったかわからない」というのは絶対ダメです。
「マネーフォワード ME」などの家計簿アプリを利用して、銀行口座やクレジットカードを連携すれば、使ったお金を自動で記録してくれます。
家計簿アプリを使うと、ラクに支出管理を続けられるのでおすすめです。
ポイント2:メリハリをつける
生活の中で何を優先するかは人それぞれです。そのためお金の使い方にメリハリをつけることが重要です。
たとえば「食べるのが好きだからご飯にはお金をかけたい」「着る服にはあまりこだわらない」など、優先順位のつけ方は人によって違うからです。
自分の優先順位が高いものにはお金を使う 優先順位が低いものにはお金を使わない
使えるお金は限られているからこそ、ほしいものに優先順位をつけることが大切です。
しっかりメリハリをつければ、生活満足度を下げることなくいいお金の使い方ができるようになります。
他人がどう思うかではなく、自分がどう感じるかを大切にしましょう。
ポイント3:予備費も含める
急な支出があったときでも対応できるように、あらかじめ予備費を見積もっておくことも重要です。
予備費を見積もっておくことで、「急にスマホが壊れて買い替える必要がある」「友達の結婚式に参加することになった」といった急な出来事にも対応できるようになります。
想定外の急な支出にも慌てず対応できるように、予備費を見積もっておきましょう。
【実践編】無駄遣いをなくす変動費の支出管理5ステップ
変動費の支出管理は以下の5ステップで行います。
- ステップ1:使うお金と使わないお金を自分ルールにする
- ステップ2:1週間の予算を立てる
- ステップ3:家計簿アプリで支出を記録する
- ステップ4:1週間の振り返り
- ステップ5:1ヶ月の振り返り
それぞれのステップについて詳しく解説していきます。
ステップ1:使うお金と使わないお金を自分ルールにする
まずは使うお金と使わないお金を考え、自分の中でルールにしておくことが大切です。
自分にとっての優先順位をもとに、使うお金と使わないお金を考えてみましょう。
何かをやめると決めたら、必ず代わりの手段を考えておくことが大切です。
ただ何かをやめると決めるだけでは、我慢する一方となりストレスが溜まってしまうからです。
あらかじめ代わりの手段を考えておくことで、「実際にやめるためにはどうすればいいか」を前向きに考えられるようになります。
誰かに言われたからではなく、自分の意思で「ここにはお金を使わない」と決めることが重要です。
「自分はこれにお金を使う」と事前に決めておけば、気持ちよくお金を使うことができます。
自分が大切にしていることや時間に気持ちよくお金を使うとき、「このためにお金を稼いでいる」と思えるからです。この瞬間を味わうことが人生の醍醐味ともいえるでしょう。
使うお金と使わないお金のメリハリをつければ、無理な節約を我慢するようなストレスを感じることもありません。
自分にとって優先順位の低いことにはお金を使わず、自分が大切にしていることや時間には気持ちよくお金を使う。
結果として、衝動的な無駄遣いを防ぐことにもつながるのです。
ステップ2:1週間の予算を立てる
食費や日用品、娯楽費などの変動費について、1週間の予算を立てます。
「予算をどれくらいにすればいいかわからない」という場合は、1ヶ月の予算の4分の1として計算する、または「総務省の家計調査報告」を1つの目安とするのもいいでしょう。
2023年9月の総務省の家計調査報告による一般的な消費支出(2人以上世帯)
- 食費 84,837円
- 日用品 11,517円
- 衣料品 6,417円
- 医療費 14,416円
- 教養娯楽 27,114円
※1人暮らしの場合、上記の半分を目安として考える
予算を立てるときは自分の生活スタイルに合わせて柔軟に考えるのがおすすめです。
たとえば食料品と日用品を一緒に買うことが多い場合、食費と日用品をまとめてトータルで1週間の予算を立てる。
費目を細かく分けすぎたり、生活スタイルに合わない予算を立てたりすると、支出を管理するのが大変になります。
「自分にとって管理しやすいのはどんな形か」を考えて、1週間の予算を立てることが重要です。
ステップ3:家計簿アプリで支出を記録する
家計簿アプリを利用して、「いつ・どこで・何に・いくらお金を使ったか」すべての支出を記録します。
おすすめの家計簿アプリは、無料でも利用できる「マネーフォワード ME」。
銀行口座やクレジットカードを連携させると、自動で支出を記録してくれるので簡単に家計簿を続けられます。
良い家計簿の条件は以下の3つを満たしていることです。
- 簡単にできる:複雑ではなくシンプルでわかりやすい
- ラクに続けられる:手間や時間をかけずに続けられる
- 課題の解決につながる:お金の流れを見える化できて無駄遣いが減る
「マネーフォワード ME」を利用すれば、3つの条件をすべて満たす良い家計簿を自動でつくることができます。
家計簿アプリで支出管理するときのコツは、できるだけキャッシュレスにして現金を使わないようにすること。
現金を使わなければ、自分でレシートを読み込んで支出を入力する必要もありません。
「マネーフォワード ME」のような優秀な家計簿アプリを利用すれば、誰でも簡単に支出管理ができてラクに続けられるのでおすすめです。
ステップ4:1週間の振り返り
家計簿アプリを見ながら1週間を振り返ります。
1週間の振り返りをするときに、確認すべきポイントは以下の3つ。
- 支出は予算内に収まっているか?
- いつ・どこで・何に・いくらお金を使ったか?
- それぞれの支出で使ったお金の満足度は高いか?
1週間を振り返ってみると、「こんなことにお金を使っていたのか」とか「コンビニでお金を使いすぎたな」など多くの気づきがあります。
この気づきが大切で、「もっと上手にお金を使うためにはどうすればいいか」という改善策を考えることにつながるのです。
支出額が予算の範囲内で満足度が高い場合、いいお金の使い方ができている証拠なので、継続していきましょう。
一方で、「もっとこうすればよかった」と思うような改善点がある場合は、次の1週間の予算には必ず修正点を盛り込むようにします。
支出が予算内で生活の満足度が高い → このまま継続する お金の使い方に改善すべき点がある → 次の週の予算を修正する
1週間の振り返りが終わると、ステップ2に戻って次の週の予算を立て、ステップ3で家計簿アプリで支出を記録し、ステップ4で1週間の振り返りをします。
このようにステップ2〜ステップ4をくり返すことで、自分に合わせた予算を立てられるようになり、いいお金の使い方ができるようになっていきます。
ステップ5:1ヶ月の振り返り
1週間単位でステップ2〜ステップ4をくり返して、月に一度は1ヶ月の振り返りをします。
確認すべきポイントは次の3つです。
- 1ヶ月の支出は予算内に収まっているか?
- 1ヶ月の生活満足度は高いか?
- 使うお金と使わないお金の自分ルールに変更はないか?
変動費の支出にはばらつきがあるため、1週間単位でみると予算オーバーするときもあります。その場合でも、1ヶ月単位で予算内に収まっていればOKです。
しかし、1ヶ月単位でみたときに予算オーバーしている場合は問題があります。原因は予算の立て方か、お金の使い方のどちらかにあります。
どちらに原因があるかを考え、それぞれの原因に対する改善策を来月の予算に盛り込むことが重要です。
改善策としては、以下のようなものが考えられます。
1ヶ月を振り返ってみて、生活満足度が低いと感じる場合は、無理な節約を我慢しているのかもしれません。
自分にとって本当に大切なものは何かを考え、優先順位が高くないものは思い切ってやめる決断をすることも必要です。
ステップ1の自分ルールで決めた「使うお金と使わないお金」について、月に一度、今も自分の思いは変わらないかを振り返るようにしましょう。
- 使うお金は予算を決めて気持ちよく使う
- 使わないお金は代わりの手段を考えてきっぱりやめる
- 誰かの意見ではなく自分の意思でお金の使い方を決める
これを忘れなければ、限られた予算でも生活の満足度は高く、自分にとって本当に大切なものに上手にお金を使えるようになります。
1ヶ月を振り返り、来月の予算をどう改善するかを考え、それからステップ2に進んで1週間の予算を立てるというサイクルを続けましょう。
支出管理のよくあるQ&A
1週間の予算をオーバーした場合はどうする?
変動費は支出にばらつきがあるため、1週間単位でみると予算オーバーしてしまうときもあります。
その場合は、今週オーバーした金額を次の1週間の予算から差し引くことで、1ヶ月単位の予算内に収まるように調整します。
予算オーバーが続く場合、予算の立て方か、お金の使い方のどちらかに問題があります。どこに原因があるのか探り、「どうすれば改善できるか」を考えることが大切です。
- 自分の生活に合わせて費目ごとの予算を見直す
- 買い物する場所を変える
- 他のもので代用する
「これならできそう」と思えた改善策は、積極的にどんどん取り入れていきましょう。
1週間で余った予算はどうすればいい?
1週間の予算がずっと余っていくようなら、支出コントロールがうまくできている証拠なので、ストレスを感じない範囲で予算を減らすのもありです。
ただし、予算は余るけどストレスを感じている場合、無理な節約を我慢しているのかもしれません。
予算内であればお金は使ってOKと割り切ることも大切です。
使うお金と使わないお金のメリハリをつけて、自分ルールで使うと決めたお金は気持ちよく使いましょう。
給料が入るとすぐにお金を使ってしまうのを防ぐには?
1ヶ月単位で支出管理しようとすると、お金があるときは深く考えず感覚的に使ってしまいがちです。
感覚的ではなく計画的にお金を使うためには、1週間という単位に区切って支出管理するのが大切です。
予算を立てて支出を記録し、振り返って改善するというサイクルをくり返すこと。このサイクルを続けていれば、誰でもマインドと支出管理は絶対に身につけられます。
限られた予算でも自分にとってベストなお金の使い方ができるようになり、満足度の高い生活につながるのです。
まとめ:お金の使い方を自分ルールにして無駄遣いをなくそう
無駄遣いをしてしまうのは、いいお金の使い方ができていないことが原因です。
つまり、いいお金の使い方ができるマインドと支出管理を身につければ、誰でも無駄遣いをなくすことができるのです。
- 自分の価値観を知る
→ 自分にとって何が大切か自分軸を持つ - できるだけストレスをためない
→ お金をストレス発散の手段にしない - 使うお金と使わないお金を自分ルールで決める
→ いるいらないの判断ができるようになる
- 固定費を最適化する
→ 不要なものはやめて家計を身軽にする - 変動費をコントロールする
→ 優先順位をつけて生活の満足度を上げる - 年間の特別費を見積もる
→ 計画しておくことで予想外をなくす
いいお金の使い方の正解は自分の中にしかありません。
だからこそ自分の価値観を知り、しっかりした自分軸を持つことが重要なのです。
また、日常的にお金を使うことが多い食費や日用品などの変動費は、以下の5ステップで支出管理をします。
- ステップ1:使うお金と使わないお金を自分ルールにする
- ステップ2:1週間の予算を立てる
- ステップ3:家計簿アプリで支出を記録する
- ステップ4:1週間の振り返り
- ステップ5:1ヶ月の振り返り
「マネーフォワード ME」のような家計簿アプリを利用すれば、自動で支出を記録してくれるのでラクに支出管理を続けることができます。
実際に支出管理をしてみると、最初は予算オーバーしてしまったり、無駄遣いに気づいて落ち込んだりすることもあるかもしれません。
でも、正しい支出管理の方法を知って続けていれば、誰でも絶対にうまくできるようになるので大丈夫です。
限られた予算でもメリハリをつけて、自分の価値観に合ったいいお金の使い方ができれば、満足度の高い生活を送ることができるようになります。
使うお金と使わないお金を自分ルールで決めて、自分の大切なものには気持ちよくお金を使って、今の生活も楽しみながら無理せず貯金を続けていきましょう!