- 「株」とか「投資信託」には怖いイメージがある
- 経済ニュースや投資は難しそうだし、自分にできるか不安
- 毎日株価をチェックするなんて面倒くさいし、忙しくて無理
「株」や「投資信託」にはお金を失うという怖いイメージがあったり、経済ニュースや投資は難しいから自分にはできないんじゃないかと思ったり…こんなふうに不安や疑問を感じたことのある人は多いと思います。
実際、私も投資を始める前までは同じように感じていました。経済ニュースは難しくて意味がわからないし、投資には「お金を失う怖いもの」というイメージがありました。
しかし現在の日本は「格差社会」と言われるように、お金持ちとそうではない人の差がどんどん広がっています。
また、昔と比べて物の値段が上がり続けている(=インフレ)ことから、銀行に貯金しているお金の価値は下がり続けているのです。
去年は100円で買えたものが値上がりして、今は100円では買えないというのもよくある話です。
つまり貯金をしているだけでは、お金は減り続けていることになります。
だからこそ正しい知識を身につけて、自分の目的に合わせて投資と上手く付き合っていくことが、これからの社会を生き抜くためには必要です。
この記事では、これから投資を始めようと思っている方や、投資を始めたばかりの初心者の方に向けて、投資を始める前に知っておくべきことを4つお伝えします。
投資目的を明確にする
1つ目は「投資目的を明確にする」ことです。
投資には様々な種類があり、それぞれに特徴があります。
「自分は何のために投資をするのか」がはっきりしていないと、話題性や人気ランキングに流されて失敗してしまったり、中には詐欺やぼったくりの被害にあってしまう可能性があります。
- 老後資金として2000万円用意したい
- 子どもの教育資金として300万円貯めたい
- 毎月の配当で3万円ほしい
投資をする目的は人それぞれで、その目的によって選ぶべき手段も当然変わります。
話題性や人気ランキングといった情報に流されずに、詐欺やぼったくりをきちんと見抜くためにも、まずは自分の投資目的を明確にすることが大切です。
自分のリスク許容度を知る
2つ目は「自分のリスク許容度を知る」ことです。
投資には必ずリスクがつきものです。ここで言うリスクとは、危ないものという意味ではなく、「リターンの振れ幅」のことです。
投資は元本が保証されているわけではなく、100万円が200万円になることもあれば、50万円になってしまうこともあります。
投資において大切なことは、リスクを取らないことではなく、自分のリスク許容度を知り適切なリスクを取ることです。
一流の投資家は必ず次の2つのことを把握していると言われています。
- 自分が保有している資産のリスクの大きさ
- マイナスになった場合、どこまでなら耐えられるか
この2つを把握せずに投資をしてしまうと、資産運用ではなく、ただのギャンブルになってしまいます。
自分のリスク許容度がどのくらいであるのかは、6つのポイントで決まります。
リスク許容度を決めるポイント6つ
- 年齢:一般的に若いほどリスク許容度は高い
- 家族構成:一般的に子どもがいない方がリスク許容度は高い
- 職業・収入:安定職で収入が高いほどリスク許容度は高い
- 保有資産額:資産が多いほどリスク許容度は高い
- 投資の経験:投資経験が長いほどリスク許容度は高い
- 性格:何%までのマイナスなら耐えられるか
自分のリスク許容度を知れば、どの投資商品が自分に合っているのかがきちんと判断できるようになります。
投資で失敗する人の多くは、自分のリスク許容度を超えたギャンブルのような投資をしてしまうことが理由です。
自分の身を守るためにも、必ず自分のリスク許容度を考えておくことが大切です。
小さく始める
3つ目は「小さく始める」ことです。
「高いリターンが見込めるから手持ちのお金全部で株を買った!」なんてことは、絶対にしたらダメです。
「高いリターンが見込める=大きくマイナスになる場合がある」、つまりハイリスクな投資商品だということです。
自分が買った「株」や「投資信託」の価格が上がるか下がるか、投資の先行きは誰も正確には分かりません。
特に投資を始めたばかりの初心者の方は、株価の値動きに慣れることが必要です。
貯金とは違い、投資はリアルタイムで値動きがあり、自分が買った商品がマイナスになったときは落ち着かない気分になったり不安になったりしてしまうものです。
マイナスになることもあるからこそ、プラスになることもある。投資とはそういうものだと慣れるまでには、時間が必要です。
値動きに慣れてくると、「自分のリスク許容度はそんなに高くなかったな」とか「もう少しリスクの低い投資商品を選ぼう」など、たくさんの気付きと学びがあります。
この気付きと学びこそが、賢く長く投資と付き合っていくためには重要です。
だからこそ、まずは小さく始めることが大切です。「つみたてNISA」を利用すれば、最初は100円から始めることができるので、投資初心者の方にもおすすめですよ。
航路を守る
4つ目は「航路を守る」ことです。
2020年3月、新型コロナウイルスにより世界中が荒れ相場になっていたとき、アメリカにある世界最大規模の資産運用会社「バンガード」のCEOが、投資家に向けたメッセージを出しました。
市場の上昇、下落にかかわらず常に「航路を守る」こと、つまり長期的視点を失わず、投資の分散、バランスおよびコストなど、投資のコントロール可能な部分に焦点を当てることを助言しています
投資においては、市場が穏やかで確実に上昇しているときには「航路を守る」ことが簡単に感じたりします。
しかし暴落相場など、市場の先行きが不透明になると「航路を守る」のは簡単なことではありません。
しかし、バンガード社のCEOはこのようにも述べています。
苦労して築き上げた貯蓄が減少していくのを見るのは、大変辛いものです。ですが、市場のタイミングを見計らおうとする気持ちに負けてはなりません。それは負けの戦略です。バンガードの調査では、リターンを追い求めると、航路を守った時に比べて年間1.5%の損失を出すことが、過去の事例からわかっています。
つまり短期的なリターンを追い求めるのではなく、長期的な視点で考えて投資と付き合っていくことが大切です。
- 投資目的を明確にする
- 自分のリスク許容度を知る
- 小さく始める
投資を始める前にこの3つをきちんと考えておけば、どのような状況にあっても「航路を守る」ことができるようになります。
まとめ
投資を始める前に知っておくこと4つ
- 投資目的を明確にする
- 自分のリスク許容度を知る
- 小さく始める
- 航路を守る
現在の日本は「インフレ」や「格差社会」といった状況で、このような社会の中で生き抜くためには、自分の目的に合わせて投資と上手く付き合っていくことが必要になってきます。
正しい知識を身につけて、自分に合った適切なリスク取ることで、誰でも投資を始めることはできます。
投資を始めてみると、経済ニュースの意味が少しずつ分かるようになったり、お金の価値を実感してムダ遣いがなくなったりといった良いこともたくさんあります。
この記事が皆さんの「投資を始める一歩」になれば嬉しいです。
これからも自由で自分らしい人生に向かって、一歩ずつでも踏み出していきましょう!
ありがとうございました。